「旅行に行きたいけど、まとまった時間がない…」と諦めていませんか? 実は、一日だけでも、いや、一日だからこそ驚くほど濃密な体験ができる「時短旅行」があるんです! 今回は、私が実際に体験した「埼玉・群馬弾丸一日旅」の全貌を、読みやすくユーモアを交えてご紹介します。
「一日でどれだけ楽しめるの?」と思ったあなた。ぜひ、この旅の軌跡をたどって、次の旅のヒントにしてください!
1. 時をかけるSL旅!レトロな蒸気機関車で非日常体験の始まり

旅のスタートは、埼玉県熊谷駅。駅から南へ徒歩7分、荒川沿いの荒川公園での「非日常への扉」を開けるSL(蒸気機関車)との出会いから旅は始まりました。D51-140号機は1938年に製造され、引退して53年も経過しています。その当時の塗装技術の高さにも感動。黒くてかっこいい姿には、思わず胸が高鳴ります。なんだか、童心に帰るようなワクワク感!
2. 5分でタイムスリップ!? 1500年の歴史を感じる古墳公園

熊谷から車で向かったのは、さきたま公園。古墳が群生している公園です。熊谷から約20分とアクセス抜群です。
今回初めて訪れたのですが、なんと古墳のエリアだけなら無料で十分に楽しめちゃうんです! もちろん、じっくり見たい方は博物館はご覧になるとなおよいですが、古墳の大きさや周辺の雰囲気に触れるだけで、1500年前にこの地に生きた人々の暮らしや考えに思いを馳せることができます。古墳の草むらからちらりと見えたハニワについても考えるきっかけになりました。
「時短旅行」でも、日本の古代史に触れ、歴史の重みをしっかり感じられるスポットでした!
見どころ3点
- 広大な敷地に点在する古墳を見て、古代のスケールの大きさを感じる.
- 短時間でも古墳のエリアを巡り、タイムスリップした気分を味わう.
- 古代人の生活やハニワなど、歴史的な営みに思いを馳せる.
3. 世界遺産「富岡製糸場」で日本の近代化パワーを充電!

古墳公園の次は、車で移動して世界遺産「富岡製糸場」へ。渋川から車で20分ほどで到着。入場料は大人700円でした。
ここは日本の近代化を支えた重要な場所。フランス人教師と日本の職人さんの共同作業から始まったという話を聞いて、「国際協力、昔からあったんだなぁ」と妙に感心。仕事に対する考え方や、困難を乗り越えた歴史を知ることができ、クリエイティブな発想のヒントも得られる場所だと感じました。
繭を使った美しい工芸品も展示販売されていて、見ているだけでも楽しい! 女性なら思わず「可愛い!」と声を上げてしまいそうなものがたくさんありました。時間がなくても、日本の底力とクリエイティブな刺激をたっぷり受けられるスポットです。

- 富岡製糸場 日本の近代化を支えた世界遺産です。フランス人教師と日本人職人による共同作業の歴史が興味深い場所。仕事への考え方や困難を乗り越えた歴史から多くの学びがあります。繭を使った美しい工芸品も見られます。
- 見どころ3点
- 世界遺産として、日本の近代化の礎となった場所を訪れる.
- 異文化間の協力や、仕事に対する考え方、困難克服の歴史に触れる.
- 生糸や繭から生まれるクリエイティブな工芸品を鑑賞する.
4. 偶然の出会いが旅を変える!渋沢栄一の生家を訪ねて

埼玉から群馬への移動中、ちょっと立ち寄った道の駅はなぞの(埼玉県深谷市)。ここで思わぬ“発見”がありました。
なんと、ここ深谷市は渋沢栄一の出身地。そう、あの新しい1万円札の顔です。
「えっ、渋沢栄一って深谷出身なの!?」
偶然って、旅をドラマチックにしてくれます。
■ 渋沢栄一の生家へ急遽GO!
その場で検索してみると、生家が車ですぐの距離にあることがわかり、即決で向かいました。到着したのは「中の家(なかんち)」と呼ばれる場所。ここでは、渋沢栄一の蝋人形とともに、彼の生涯を4つのストーリーでわかりやすく紹介してくれます。

■ まだ少年の渋沢も、すでに“経営者の目”を持っていた
特に印象的だったのは、渋沢栄一が若いころから父の営む藍の製造業(藍玉づくり)に改良を加えた話。
- 作業効率を上げるために動線を見直す
- 収益を上げる工夫を自ら考える
このあたりから、すでに「経済で世の中を変える」という考えの芽があったんだなと感じさせられました。
■ 500社設立の原点がここにあった
その後、渋沢栄一は約500もの企業・団体を設立。現在も日本の一部上場企業に多数その名残が残っています。旅の途中にそんな“偉人の原点”に触れることができ、ただの道の駅立ち寄りが、知的好奇心を満たす深い体験に変わった瞬間でした。
歴史に偶然出会えるのも、時短旅行ならではの魅力!
5. 甘い寄り道!ガトーフェスタハラダ 工場見学で“買いすぎ注意報”発令

次に訪れたのは、群馬県高崎市に本社を構えるガトーフェスタハラダ。ラスクの名店として有名ですが、ここでは無料で工場見学ができるんです。
■ 日曜は“静かなライン”でも楽しみ満載

訪れたのは日曜日。稼働しているラインは限られていたものの、検査作業の様子をガラス越しに見ることができ、製品が丁寧にチェックされている姿にちょっと感動。
「人の手ってやっぱり最後の砦だな」としみじみしながら、見学通路の終点に近づくと、なんと無料のコーヒーサービスと試食コーナーが登場!
コーヒー片手にラスクを味わう――なんとも優雅なひととき。
■ 売店は誘惑の宝庫。期間限定品の魔力にご注意を

工場見学の後に立ち寄った売店では、ズラリと並ぶお土産や限定ラスクに思わずテンションが急上昇。「期間限定」「地域限定」「ここだけ」の言葉に踊らされ、気づけばバッグの中はラスクまみれ。
旅行中、「荷物は増やさない」がポリシーだったはずが…例外発生。
ちなみにここで買える限定商品は、他の店舗ではなかなか手に入らないので、ラスク好きなら絶対立ち寄るべきスポットです
6. 世界遺産・富岡製糸場で“明治の熱気”に触れる

旅はまだまだ続きます。次に向かったのは、世界文化遺産にも登録されている富岡製糸場。ここは、日本が近代国家として歩み始めた明治時代、国が主導して建設した官営模範工場であり、産業の復興と発展の象徴とも言える場所です。
■ フランスの技術 × 日本人の努力
富岡製糸場のスタートは、フランスから招いた技術者の指導のもと、日本人女性が生糸の製造技術を学ぶという、当時としては画期的な試みでした。現地ではその姿を人形やパネルで再現しており、「この場所で、あの歴史が動いていたのか…」と感慨深くなります。
■ 創意工夫が“世界一の品質”へ

日本人女性たちは、ただ機械を扱うのではなく、そこに工夫と改善を重ねていったとのこと。その結果、富岡製糸場は世界的に高い評価を受けるようになり、「世界一の品質」とまで言われるほどに。
無名の若者たちのひたむきな努力が、日本の産業を押し上げていったんですね。
■ 若い女性たちが働いた“山の中の近代工場”
実際に訪れて驚くのは、こんな山の中にあったのかという立地。アクセスが今ほど良くない時代に、遠くから集まった若い女性たちが、この場所で日本を支える生糸を作っていた。そんな歴史を現地で感じられるだけでも、訪れる価値は十分にあります。
■ 所要時間は約1時間。時短でも感動はしっかり
今回は限られた時間の中で、約1時間のスピード見学。展示すべてをじっくり見るには足りないかもしれませんが、「その場の空気を感じ取る旅」にはぴったりのスポットでした。
歴史の深さを体で感じながら、さっと学んで次へ進む。これぞ“時短旅行”の醍醐味!
7. 鉄道ロマンと歴史の急勾配!碓氷峠鉄道文化むらとメガネ橋散策

次に訪れたのは、群馬と長野を結ぶ交通の難所として知られる碓氷峠(うすいとうげ)。この地域は、日本の鉄道史の中でも重要な舞台のひとつです。
群馬から長野に鉄道を通す――それがどれほど難しいことだったか。
その苦労と工夫を伝えてくれるのが、ここ碓氷峠鉄道文化むらです。
■ 入場料700円の価値は?→ あります!

最初はちょっと高いかなと思った入場料(700円)も、中に入って納得。
施設内には実物の蒸気機関車(SL)や電気機関車が並び、しかも一部は乗車体験も可能!(こちらは別料金)
■ 鉄道模型ファン必見の「HOゲージ・ジオラマ」

中でも印象に残ったのが、精密に作られたHOゲージの巨大鉄道ジオラマ。山間を走る列車、駅の再現、信号の動き…鉄道好きじゃなくても、これは見入ってしまいます。
■ 碓氷峠攻略の歴史を映像と展示で体感
文化むらの展示では、急勾配をどう攻略したかというテーマで、アプト式鉄道の仕組みや、今は廃止された旧線の歴史をわかりやすく紹介。展示の最後には動画もあり、YouTubeにもアップできるほどの資料性とビジュアルを兼ね備えています。
■ 実際に歩ける“鉄道遺産” メガネ橋へ!

そして!この碓氷峠の“舞台そのもの”とも言えるスポットが、車で20分ほどの場所にある**旧碓氷線のメガネ橋(碓氷第三橋梁)**です。
- レンガ造りのアーチ橋で、現在は遊歩道として開放
- 橋を歩き、トンネルをくぐり抜ける
- 当時の列車がどれほどの勾配を登っていたかを、自分の足で感じられる
ただし、多少の坂道と距離があるので、歩きやすい靴とちょっとの体力が必要です!
▼ メモ:碓氷峠鉄道文化むら
- 場所:群馬県安中市松井田町横川407-16
- 入場料:大人700円(トロッコ列車は別料金)
- 所要時間:展示だけなら60分前後、アクティビティ込みなら2時間
- 近くの名所:めがね橋(碓氷第三橋梁)までは車で約20分
8. 碓氷峠を越え、旅の締めくくりは草津温泉でひとっ風呂!

碓氷峠鉄道文化むらとメガネ橋を後にし、ここからは車で碓氷峠越えへ。
この道は、かつての鉄道路線と並行する形で続く急勾配の山道。車のエンジンを唸らせながら登っていく中で、「当時の鉄道がここを走ったとは…」と、その技術と苦労を身をもって感じることができます。
■ 軽井沢は惜しくも通過。でも絶景ドライブ!

峠を越えると一気に景色が開け、長野県の軽井沢に突入します。
とはいえ今回は“時短旅”なので、観光は泣く泣くスキップ。
しかし、道中には浅間山を望む山岳ドライブが続き、走っているだけでも気分爽快。ここは景色を楽しむ時間です。
■ 草津温泉に到着!1時間でも大満足の“温泉ダッシュ旅”
夕方5時、ついに草津温泉に到着。今回の目的はシンプルに、
- 日帰り温泉入浴
- ご当地グルメ:温泉まんじゅう&温泉たまご
です!
■ 湯畑は徒歩5分!車は「湯畑観光駐車場」に停めよう
車は便利な「湯畑観光駐車場」に。そこから徒歩5分ほど坂を下ると、テレビなどでもよく目にする湯畑が見えてきます。
硫黄の香りがふんわりと漂い、「あぁ、草津に来たんだなぁ」と実感。
■ 日帰り温泉は「御座之湯」へ!

今回は御座之湯で日帰り入浴。料金はタオル付きで1,180円。
記念に持ち帰れる「草津温泉」ロゴ入りハンドタオル付きというのが嬉しいポイントです。
温泉自体は、湯畑まわりほどの硫黄臭はなく、ちょうど良い温度と湯加減で、旅の疲れも癒やされました。
■ 湯上がりグルメで〆る!温泉まんじゅう&温泉卵

そして温泉の後は、草津名物の食べ歩き!
- 「山びこ温泉まんじゅう」さんの揚げまんじゅう
- 「頼朝」さんの温泉たまご
どちらも、アツアツ&ほくほくで美味しく、旅の最後にピッタリな軽食です。

お土産屋さんも並んでいますが、今回は「見るだけ散策」で満足。
▼ 草津温泉日帰り旅のポイント
- 所要時間:約1時間(滞在短めでも満足度◎)
- 費用:温泉1,180円+食べ歩き代
- アクセス:碓氷峠から約1時間ちょっと。浅間山ビューの絶景ドライブ!
わずか1時間の滞在でも、草津温泉の魅力をギュッと味わえました。
もちろん、次回は泊まりでじっくり滞在したい…そんな“余韻”を残しつつ、旅はフィナーレへ。
9. 時短でも大満足!「一日旅」を成功させるコツ
今回の旅は、まさに「時短」を意識した一日旅でしたが、蓋を開けてみれば大満足でした! 埼玉と群馬の観光地を7箇所も回ることができたのは、事前の情報収集が非常に重要だったからだと思います。
特にYouTubeでの情報収集は非常に役立ちました。各スポットの見どころや所要時間、移動手段などを事前にチェックしておけば、限られた時間を有効に使えます。移動時間や各スポットでの滞在時間、費用(富岡製糸場入場料700円など) も事前に把握しておくことがスムーズな旅の鍵となります。障害もなく、非常に充実した一日となりました。
「時間がないから…」と諦めずに、計画を立ててみれば、一日だけでもこんなに盛りだくさんで、歴史も文化も温泉も楽しめる旅ができるんです!
この体験が、あなたの次の「ちょっと変わった時短旅行」のヒントになれば嬉しいです!